根管治療
根管治療(歯内療法)とは
重症化した虫歯や歯の亀裂などが原因となり、放置すれば歯が痛んだり歯肉が腫れ、歯の根の周囲組織に炎症が広がるなどの症状を引き起こします。根管治療は、そうした歯の根の中の神経や血管など(歯髄)が炎症や感染している際に必要となる治療法です。また、過去に根管治療を終えた根が再び感染してしまった場合にも根管治療が必要となる場合があります。
“大切な歯を守る”ための選択肢を
神経にまで達した重症化した虫歯は、歯へのダメージが大きく、放置すればいずれ抜歯しなければならなくなります。歯の最も内部にある歯髄(神経)は、歯に加わる様々な刺激を感知したり、虫歯菌に対する防御機能を持っています。歯を守る重要な役割を果たしていることから、歯髄の有無は歯の寿命にも大きく関わりがあります。患者様の大切な歯を守るために、まず「歯髄を守る」「歯の神経を残す」あらゆる可能性を模索してご提案しております。
当院の精密根管治療の
6つの特徴
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顕微鏡治療における熟練のDr.が
担当(セカンドオピニオン対応医院) 歯の神経がある根管内は非常に細かく複雑な形態をしているため、適切に根管内の感染源を除去し再発させないために、経験に基づく非常に高い技術と精度が必要となります。当院では、マイクロスコープを駆使した顕微鏡治療歴9年のドクターが在籍しており、難症例を含む数々の治療経験に基づき、的確な診断・治療を行うことが可能です。
他院にて「根管治療を受けているがなかなか治療が終わらない」という悩みを抱えている方もいらっしゃいます。当院はセカンドオピニオンにも対応しておりますので、『実績のある先生に相談したい』という方も遠慮なくお問い合わせください。 -
CTデータに基づく
的確な診査・診断 事前に歯根や歯槽骨などを詳細に把握するため、高度な歯科用CTを用いることで的確な診査・診断を行なっています。根管治療は緻密な処置が必要で、事前の検査で根管内や骨の状況を詳しく分析することが非常に重要です。
従来のレントゲンでは、平面的な情報しか得られませんが、CTは3次元的な情報を得ることができ、口腔内をより正確に把握することができます。特に難症例においては、CTデータの活用が治療の成功率の向上に大きく貢献します。 -
マイクロスコープを駆使した
緻密な手技 心臓外科や脳神経外科など医科の分野で多く使用されるマイクロスコープ(デジタル顕微鏡)を歯科に応用することで、治療精度を飛躍的に向上。しかし機器自体が高額であり、機器を使いこなす技術が必要であることから、現在の国内の歯科業界における導入率は数%とも言われてます。
当院では、医療用光学機器メーカーでも特に信頼性の高いCarl Zeiss社(ドイツ)製のマイクロスコープを導入しています。多くの実績を重ねたドクターが駆使することで、肉眼では見えないレベルまでこだわる緻密な治療をご提供します。 -
安全性を高める
ニッケルチタンファイル ファイルとは、根管内の汚染された部分を除去する際に用いる治療器具です。従来のファイルはステンレス製が主流でしたが、柔軟性の低さから湾曲した根管の形を変えてしまう欠点がありました。
当院に導入しているニッケルチタン製のファイルは非常にしなやかな特性を持ち、湾曲した根管の形を壊すことなく感染した組織を的確に削り出すことが可能です。効率的かつ繊細な治療を行うことができます。 -
ラバーダム防湿を用いた
無菌的処置 ラバーダムというゴムのシートを歯に掛けることで術野に唾液等が入り込むのを防ぐ方法です。海外の根管治療の専門医はほぼ100%使用していますが、国内ではこのラバーダム防湿を行なっていない医院が多く、日本の根管治療の成功率が低い理由として挙げられるほど、重要な役割をもつ医療器具です。
また、医院側のコスト負担が大きいといった理由から、日本ではほとんどの歯科医院において保険診療では使用されていないのが現状です。当院では、医師の判断のもと必要に応じて保険治療においてもラバーダムを使用し、より質の高い根管治療を提供しております(その際、患者様の費用負担は変わりませんのでご安心ください)。
○ 治療する歯に唾液がかかるのを防ぐ(無菌的処置)
○ 治療時に使用する薬品が口の中に流れるのを防ぐ
○ 器具が誤って口の中に入るのを防ぐ
○ 治療時に術野を見やすくする
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神経を残す「MTA覆髄治療」
(歯髄保存治療)にも対応 神経近くにまで進行した虫歯では、歯髄を保護する処置(覆髄処置/覆罩処置)が必要となります。MTA覆髄治療は、ケイ酸カルシウムを主成分とするMTAを用いた覆髄治療であり、従来の水酸化カルシウムセメントによる治療と比べ、高い確率で「神経を残す」ことができます。
歯髄は歯の寿命に関わる大切な組織ですので、この治療で歯髄を残すことができれば将来を見据えて歯を長持ちできる可能性につながります。MTA覆髄治療は、歯の寿命を延ばすことにつながる治療法ですが、非感染歯髄であるなど適応症が限られていますので、まずはご相談ください。
根管治療の流れ
【 STEP1 】 感染部位の除去
マイクロスコープや拡大鏡で根管内を拡大しながら、感染部位を鮮明に映し出し、ファイル(リーマー)という専門の医療器具を用いて根管内の感染部位を慎重に除去します。
【 STEP2 】 根管内の洗浄・消毒
シリンジで根管の洗浄を行います。感染部位が大きい場合は超音波洗浄器を併用し徹底して洗浄します。この工程を数回繰り返すことで、細菌を限りなく少ない状態にします。
【 STEP3 】 根管充填
根管内に薬剤を充填します。細菌が薬剤の隙間から根管内に侵入しないよう、緊密に詰め物を施します。
【 STEP4 】 土台と被せ物
土台となる支台(コア)を立てた後、その上に被せ物を取りつけることで歯の形と機能を補います。
「歯を抜くしかない」と
諦める前に
これらの治療法も決して万能ではないので、慎重に診査・診断の上で状況によっては抜歯をお勧めせざるを得ないこともあります。しかし、精密な診査のもとで適切な治療を行うことで、諦めかけていた歯の保存が可能となるケースも実際にございます。
ご自身の大切な「歯や神経をなんとか残したい」とお考えの方は、どうぞまずは一度当院へご相談ください。患者様の大切な歯を残すためのあらゆる方法を模索し、可能なかぎり長く保てるよう全力でサポートいたします。