予防歯科

予防歯科

歯の健康を維持する治療

歯の健康を維持する治療

日本では「歯が痛くなってから歯医者に行こう」と、考えている人も少なくないかと思います。しかし、ご自身の大切な歯の健康寿命を延ばすためには、『歯が痛むといった自覚症状が出る前から定期的に検診を受けて、わずかな違和感を見逃さず病気を早期発見する』ことがとても大切です。

予防歯科は、虫歯や歯周病になってから治療を始めるのではなく、そもそも虫歯や歯周病にならないための正しい歯磨きと生活習慣を身につけていただき、虫歯や歯周病に対して予防的なアプローチをする(未然に防ぐことを目指す)診療です。

予防歯科で得られる
4つのメリット

予防歯科を行うメリット
  1. お口のトラブルを未然に防げる定期的に検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・進行抑制が可能となります。また、専門的な予防ケアを継続することで、お口のトラブルを未然に防ぎ、将来的な健康維持につなげることができます。
  2. 治療期間・痛み・費用を抑える症状が重くなるほどに治療にかかる費用や期間、体にかかる負担も大きくなってしまうものです。予防歯科で早期発見につなぐことで、患者様へのあらゆる負担を低減することにつながります。
  3. 歯を失うリスクを軽減できる治療を繰り返すほどに、その歯を失う確率は高まります。また、歯を1本でも失うと残りの歯に対する負担が増え、連鎖的に次の歯を失うリスクも高めてしまいます。予防歯科では治療後の再発リスクを抑えることで、ご自身の大切な歯を守ることを目指します。
  4. いつも爽やかな口内環境に歯科医院でのプロによるケアを受けることで、自分では取りきれない歯についた汚れを隅々まで落とすことができ、気持ちの良いツルツルの状態になります。クリーニングでは痛みや嫌なドリルの音もなく、近年ではサロン感覚で歯科メインテナンスに通われる方も増えています。

定期検診に通う
タイミングと頻度

お口の状態にもよりますが、基本的に3~4か月に一回の検診をおすすめしています。定期的にお口の状態のチェックを受けることで、異常があれば初期の段階で発見し対応することができます。毎日の歯磨きや、歯間の掃除も適切にできているかなどもチェックし、必要に応じて症状に合わせた専門的なクリーニングでキレイにすることで、お口の健康づくりをサポートしております。

当院の予防歯科について

当院の予防歯科について

当院の予防歯科では、患者様ご自身が自分の歯を守る「予防の大切さ」について、わかりやすく丁寧にお伝えしております。治療をして終わりではなく、定期的な検診やメインテナンスを通じて、地域の皆さまが一生涯にわたり笑顔で食事を楽しめるお口の環境づくりを親身になってサポートしています。

安心の歯科衛生士担当制

虫歯や歯周病になる原因には、普段の生活リズムや食生活などが大きく関係していることが多々あります。そのため、患者様一人ひとりに合ったメインテナンスやアドバイスを行うことが欠かせません。

当院では患者様ごとに専任の歯科衛生士が担当し、それぞれの患者様の歯磨きの癖や生活習慣なども踏まえて、的確なアドバイスをすることが可能です。気になることや不安なことなどがございましたら、どうぞお気軽にご相談いただきたいと思います。

当院で行っている予防メニュー

PMTC

口腔管理のプロフェッショナルである歯科衛生士が、専門機器を用いて歯のクリーニングをいたします。ご自宅で行うセルフケアでは落としにくい歯と歯の間や、歯と歯茎の溝のプラークや歯石をキレイに除去します。仕上げに歯の表面をなめらかにして汚れがつきにくくしていきます。

エアフロークリーニング

ステイン(コーヒーやワインなどによる着色沈着や表面の汚れ)をキレイに除去し、歯本来の自然な白さと輝きを取り戻すことができる先進のクリーニングシステムです。歯に超微細なパウダーをウォータースプレーと同時に射出することで、歯の表面を傷つけることなく短時間でステインを落とすことができます。

歯磨き(セルフケア)指導

お口の状態は患者様によって異なりますので、それぞれのお口に合わせた歯磨きなどのセルフケアを行うことが大切です。磨き残しを起こしやすい部分を中心に、プロの視点から汚れを効果的に落とすポイントをレクチャーさせていただきます。

フッ素塗布

歯質を強くする働きを持つ高濃度フッ素を歯の表面に塗布することで、虫歯菌が出す酸に溶けにくくなり、さらに歯の再石灰化を促進することができます。虫歯予防の効果を持続するために、定期的なフッ素塗布をおすすめしています。

シーラント

汚れが溜まりやすい奥歯の溝を歯科用プラスチックで埋め、虫歯になりにくくする予防ケアです。特に小さなお子様の奥歯に有効です。シーラントは生活する中で徐々にすり減っていくため、歯科医院で定期的にチェックを受けましょう。

「8020運動」をご存知ですか?

「8020運動」をご存知でしょうか?

8020(ハチマルニイマル)運動とは「80歳で20本以上自分の歯を保つ」ことを目指す、日本歯科医師会も推進する予防歯科を軸とした運動です。近年では“歯の予防”の意識が日本でも少しずつ浸透してきており、2016年の統計では80歳の平均残存歯数は17本というデータが出ています。

しかし、予防先進国スウェーデンでは80歳の平均残存歯数が20本を超えているように、海外と比較すると日本人の17本という本数は決して高い数値ではないことが分かります。

海外と日本で将来的な残存歯数に差がある理由の1つとして挙げられるのが、“定期的なメインテナンスの受診率”。実際に、治療だけを受けた患者様と、定期検診を受けた患者様とでは、将来的な平均残存歯数に大きな差が出ていることが分かっているため、当院においても定期的な検診とメインテナンスによる予防歯科を推進しています。